筋トレBIG3の一つで、僧帽筋や広背筋をはじめとした背筋群に効果が高いバーベルデッドリフトの正しいフォームやグリップを解説するとともに、そのバリエーションや種類をご紹介します。また、デッドリフトの平均値や世界記録についても解説します。
------【人気記事PR】------
▼当サイトメイン記事▼
【筋トレメニュー完全版】
【筋トレの食事メニュー】
▼男性むけの記事▼|▼女性むけの記事▼
自宅トレーニング法|ダイエット筋トレ法
自重トレーニング法|自宅ダイエット運動
ダンベル筋トレ方法|ダンベルダイエット
筋肥大筋トレ完全版|バーベルダイエット
大胸筋の筋トレ方法|バストアップ筋トレ
背筋群の筋トレ方法|背中引き締め筋トレ
腹筋を割る筋トレ法|下腹引き締め筋トレ
腕を太くする筋トレ|二の腕やせの筋トレ
下半身の筋トレ方法|太腿引き締め筋トレ
-------------------
●デッドリフトが効果のある筋肉部位
デッドリフトは僧帽筋・広背筋・長背筋群(最長筋・多裂筋・脊柱起立背筋など)といった背筋群全てに効果の高い種目ですが、なかでも僧帽筋と長背筋群に効果があります。
また、二次的に大腿四頭筋・ハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)・臀筋群(大臀筋・中臀筋・小臀筋)および上腕二頭筋・前腕屈筋群にも効果があり、上半身の押す筋肉グループ以外全ての筋肉に効果がある種目です。
なお、さらに詳しい筋肉の名称と作用については、下記の筋肉図鑑をご覧ください。
筋肉名称完全図鑑
●デッドリフトの平均重量
デッドリフトは学校や職場での体力測定の対象ではないので、正確な平均値というのは存在しませんが、トレーニング業界の経験則として一般的に知られているのは「鍛えたことのない初心者のデッドリフト記録は自分の体重前後が標準」ということで、もう一つの指標として知られているのが「背筋力の半分が標準的なデッドリフトの挙上可能重量」ということです(いずれも男性の場合・女性はその60%前後)。
学校や職場での体力測定から推測された背筋力のおおよその平均値が下記の数値ですので、ご自身の年齢・性別・体重などから平均的なデッドリフトの挙上重量を推測してみてください(現行の体力テストでは背筋力は測定項目ではなくなっているので公的な記録はありません)。
○背筋力の平均値(デッドリフトはこの半分)
18~25歳:男性140~145kg・女性80~85kg
26~40歳:男性135~140kg・女性80~85kg
41~45歳:男性125~130kg・女性75~80kg
46~50歳:男性115~120kg・女性65~70kg
なお、筋トレ中級者で体重の1.5倍、上級者で2倍、パワーリフティング選手で2.5倍以上が標準的な目安です。
●デッドリフトの世界記録
また、デッドリフトの世界記録や日本記録はIPF(世界パワーリフティング協会)の公式ルール・公式戦のものが厳密には記録になります。その数値は男性で世界記録397.5kg、日本記録302.5kgです(2016年12月現在)。
世界パワーリフティング協会世界記録ページ
日本パワーリフティング協会日本記録ページ
なお、公式ルール外のデッドリフト大会・イベントでの世界記録は500kgです。ただし、ウエイトはタイヤ状のものでリストストラップも使用可能なので、公式ルールとは挙上距離や条件が大きく異なります。
●バーベルデッドリフトの2種類の動画とやり方
まず、パワーリフティング競技の公式な挙上方法でもある2種類のやり方をご紹介します。
・手足の長い人むきのヨーロピアンスタイル
手足の長い欧米人向きのデッドリフトがこちらのような脚をグリップではさむ持ち方のヨーロピアンデッドリフトです。
・手足の短い人むけのスモウスタイル
手足の短いアジア人にむいたデッドリフトがこちらのようなスモウデッドリフトです。
●デッドリフトの正しいフォーム
どちらの場合も、胸を張り、お尻を突き出したニーベントスタイルで行うのがポイントです。また、膝はつま先の方向に曲げるように意識してください。ニーベントスタイルは、デッドリフトだけでなく、多くのトレーニング種目で必要な基本スタイルなので、ぜひ、習得するようにしてください。
●デッドリフトのグリップについて
高重量のデッドリフトでは動作が安定するオルタネイトグリップ=片手がノーマルグリップ・片手がリバースグリップで行うのが一般的です。オルタネイトグリップに関する詳細は下記の記事をご参照ください。
▼関連記事
【オルタネイトグリップ】高重量を挙上する時に使用したいバーベルの保持方法
下記の記事は、パワーリフティング元全日本王者のトップ選手に、デッドリフトに関して執筆していただいた、非常に論理的で重厚な最新記事です。デッドリフトの挙上重量向上を目指す方には、必読の内容となっております。
▼アスリート執筆記事
【デッドリフトのやり方とフォーム】種類別に効果的なセットメニューを元全日本王者が解説
●デットリフトにおすすめのギア類
デットリフトにパワーベルトは必須ですが、こちらのように全周が幅広タイプが腹圧を上げやすくておすすめです。また、ピン式よりレバーアクション式が着脱が早く、トレーニング効率からも有利でしょう。
セット中に握力がもたなくなる方はこちらのようなパワーグリップの使用をおすすめします。ただし、公式競技のデットリフト試技では使用できません。
また、パワーリフティング選手が行う裏技が握力を上げるためのリストラップの使用です。握力測定時に手首を片方の手で握ると、やや握力が上がるのと同じ理論です。
今回ご紹介したギア類は、筆者の友人でもありパワーリフティングの日本トップレベル選手で、厳選されたトレーニング用ギア類だけを扱う専門店を運営する方のショップのものです。量産・市販品に比べると、ワンランク上の使用感があります。
画像提供:武器屋.net トレーニング用品セレクトショップ
●デッドリフトのバリエーション・種類
・デフィシットデッドリフト
デフィシットデッドリフトは台の上などに乗り行うことで、デッドリフトの挙上距離を伸ばしたトレーニング方法です。デッドリフトのスタート動作での筋力を担う大腿四頭筋に大きな効果があります。
・ブロックデッドリフト
デフィシットデッドリフトとは逆にバーベルを台の上などに乗せて挙上距離を短くしたトレーニング方法がブロックデッドリフトです。デッドリフトのフィニッシュ動作での筋力を担う広背筋・僧帽筋に大きな効果があります。
・ダンベルヨーロピアンデッドリフト
こちらがダンベルを使ったデッドリフトのなかでも一般的なヨーロピアンスタイルでのデッドリフトです。
・ケトルベルスモウデッドリフト
こちらはケトルベルを使ったスモウデッドリフトです。ダンベルのプレート部分を持って行うこともあります。
▼アスリート執筆記事
下記の記事は、女性ボディービルダーとして日本クラス別三位の実績を持つアスリートの方に、デッドリフトについて詳しく客員執筆していただいたものです。タイトルは女性向けとなっていますが、男性にとっても非常に有益な情報が満載ですので、是非ご一読ください。
【デッドリフトの女性向けやり方】背中ダイエット効果の高いバーベル筋トレを女子ビルダーが解説
▼この記事を読んだ人におすすめのBIG3記事
【ベンチプレスのやり方完全版】正しいフォームと100kg挙上のための特殊メニューをトレーナーが解説
【筋トレBIG3だけで鍛える方法】忙しい人にも効果的な順番と自宅補助トレーニング
▼この記事を読んだ人におすすめの背筋記事
【チューブ広背筋トレーニング】自宅でも簡単にできる斬新発想の筋トレ方法を紹介
【発想の筋トレ】懸垂なみに広背筋に効果的な新ダンベル種目
【背中の筋肉】名前・筋肉痛ストレッチ・自宅筋トレを図解で解説