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    【ペット犬の自宅筋トレ完全版】肥満防止と老犬体力維持の後ろ足主体のメニュー



    ペット犬の肥満防止や老齢犬の体力維持に効果的な「犬の筋トレ」について、生物学学芸員でジムトレーナーの筆者が、後ろ足のエクササイズメニューを中心に解説します。

    室内飼育主体の近年の都市部ペット事情を原因とした、ペット犬の肥満や老齢犬の体力低下が広まってきています。あなたの愛犬の体力は大丈夫でしょうか?

    最近はペットの筋トレやエクササイズが急速に盛んになりつつあります。この機会に、是非お取り組みいただくことをおすすめします。


    ■犬に筋トレが必要か?


    ●犬の生物としての由来を考える




    犬は古くはCanis familiarisという独立種に分類されていましたが、近年の遺伝子学的研究により1993年以降はCanis lupus(オオカミ属)familiaris(犬亜種)とされています。

    このように、犬は本来は山野を駆け巡る野生動物オオカミの一種ですので、本来かなりの運動量がなければ筋肉が退化していきます。

    そして、運動不足の結果が現在蔓延している「肥満犬」や「立てなくなる老齢犬」の大きな原因の一つです。

    ●室内犬は基本的に運動不足なので必要




    毎日散歩を行う外飼いの大型犬や中型犬に関しては、運動不足の問題は多くはありません(きちんと散歩をさせていれば)。

    また、土の上で飼育されている犬の場合、繋がれていたとしても、土掘り行動を行えますので、後ろ足以外の筋肉はあまり運動不足になることは少ないと言えるでしょう。

    しかしながら、室内飼育、ましてゲージ飼育の小型犬は圧倒的に運動不足の状態と言えます。

    ですので、室内での遊び行動のなかで、犬自身も楽しみながら筋肉を鍛える=筋トレエクササイズがとても有効です。

    ■筋トレの基礎的理論


    ●適切な運動と食事による超回復理論がベース


    1022_Muscle_Fibers_(small).jpg

    動物の筋肉は運動などの負荷により尾西な筋繊維損傷を受けます。そして筋細胞が新陳代謝により元に戻る時に、運動前よりも筋細胞は強くなって回復する性質を持っています。

    これを、筋肉の超回復と言い、適度な運動筋肉負荷と適切な食事による筋新陳代謝を繰り返しながら筋肉を強くしていく「筋トレ」の基本となる理論です。

    ■犬の筋肉と鍛えるべき部位


    ●立つ筋肉・掻く筋肉・支える筋肉・蹴る筋肉




    画像引用:http://slimdoggy.com/wp-content/uploads/2015/05/Muscle2_pixgood.jpg

    犬を含む四足動物の日常動作に重要な筋肉には、大きく「立つ筋肉」「前足を掻く筋肉」「体幹を支える筋肉」「後ろ足を蹴る筋肉」の四つのグループがありますので、まずはそれぞれを構成する主要な筋肉を解説していきます。

    ●立つための肩の筋肉・三角筋と大腿四頭筋


    立つためには前足と後ろ足それぞれを地面に向かって押す力が必要になります。

    前足の場合は肩関節を覆う三角筋が、後ろ足の場合は大腿前側に位置する大腿四頭筋がその作用を持っています。

    ●前足を掻く背中の筋肉・僧帽筋と広背筋


    走るためには前足を掻く力が必要になりますが、これは前足を引く動作と強く連動しています。

    この作用を持つのが、首から腰にかけて位置する僧帽筋と、肩から腰にかけて広がる広背筋です。

    ●身体を支える体幹深層筋


    身体を支えるためには、まずは体幹(背骨)を維持する脊柱起立筋とその拮抗筋である腹筋群の筋力が必要になります。

    また、前足を支えるためには肩甲骨と上腕骨をつなぐ回旋筋腱板が、後ろ足を支えるためには骨盤と大腿骨をつなぐ腸腰筋群および内転筋群の筋力が必要になります。

    これら5つの深層筋が体幹インナーマッスルです。

    ●走るための後ろ足の筋肉・ハムストリングスと臀筋群


    四足動物において走る駆動力になるのが、後ろ足を後方に蹴る力で、その主働筋か大腿後面に位置するハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)とお尻の筋肉・臀筋群です。

    ■筋肉部位別の犬の筋トレメニュー


    ●やってはいけないトレーニング




    まずはじめに、やっては犬にとってやってはいけないトレーニングを解説します。よかれと思った結果、大切な愛犬が身体を壊しては元も子もありませんので、十分ご注意ください。

    ①段差を登り下りする反復運動

    ②背骨が地面に対して垂直になる運動

    また、ヘルニアなどを理由に運動制限のあるペット犬も少なくありません。愛犬の運動に取り組む前に、必ずかかりつけの獣医師などに健康状態をご確認ください。

    それでは、ここからは各筋肉部位別の犬の筋トレメニューを解説していきます。

    ●三角筋の筋トレメニュー




    犬は動くものに対して、捕まえて押さえ込もうとする本能があります。ボールを押さえ込むためには、前足を前に押し出す三角筋を使いますので、三角筋の筋トレになります。

    なお、下記のような電動ボールだと、離すとまた転がり始めるので、飽きるまでボール遊びができて便利です。



    ●大腿四頭筋の筋トレメニュー




    綱引き遊びは、犬が引っ張られまいと踏ん張る時に、後ろ足を前に押し出す大腿四頭筋が強く作用して、飼い主と二人で楽しくトレーニングができます。

    専用品でなくても、自宅にある古くなったタオルで十分です。

    ●僧帽筋・広背筋の筋トレメニュー




    犬にとって、前足を掻く動きのトレーニングを陸上で行うのはとても困難ですが、水中ではさかんに「犬かき」をしますので、前足を引く動作で使う僧帽筋と広背筋の良い筋トレになります。

    小型犬なら犬用プールに通わなくても、自宅のお風呂で水泳筋トレが可能です。ただし、水の好き嫌いには個性があります。嫌がるようなら浅い水遊びからはじめ、気長に楽しく取り組んでください。

    なお、安全のためライフジャケットを着せてあげてください。



    ●体幹深層筋の筋トレメニュー




    体幹インナーマッスルを一度に鍛えられるため、最近ブームになりつつある犬の筋トレが、バランスボール体幹インナーマッスルトレーニングです。

    落ちないように、必ず愛犬に手を添えて行ってください。

    また、万が一、牙が立った場合を考えて、バランスボールはホームセンターなどで安価なものを入手するのではなく、下のようなメーカー品のアンチバースト仕様を用意してください。



    ●ハムストリングス・臀筋群の筋トレメニュー




    ハムストリングスや臀筋群を鍛えるもっとも良い筋トレは、やはり元気に走り回ることです。

    最近では、犬用のルームランナーなどもありますが、あえてご紹介はしません。

    休日には大切なワンちゃんと公園にでかけて、太陽の下で思いっきり遊んであげてください。

     

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