【ハイキックの蹴り方】上段の回し蹴り・前蹴り・回転蹴りのポイント・コツとタイミング

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    空手やテコンドーなどの打撃格闘競技において、ハイキック=上段蹴りは大きな加点になるだけでなく、当たり方によっては一撃KOも狙える大きな技です。上段の回し蹴り・前蹴り・かかと落とし・回転蹴りなど各種のポイント・コツと撃つタイミングを技と状況別に解説します。

    ※本記事は免責同意下での格闘スポーツ競技でのノウハウを解説したものです。他の目的で訪れた方はブラウザの「戻るボタン」で移動してください。

    ■ハイキックを撃つ状況


    ●出際・引き際・撃ち合いのパターンがある




    格闘技にはハイキック=上段蹴りなどの大技が決まりやすい瞬間・状況がいくつかあり、それを「武道の隙」とも言います。その代表的なタイミングには以下の三つがあります。

    ①相手が攻撃を出す瞬間

    ②相手が後ろに下がる瞬間

    ③打ち合いの最中

    ①は出際とも言いカウンターを当てるチャンスで、②は引き際とも言い追い撃ちを当てるチャンスになります。また、③は意表をついて奇襲技を当てるチャンスです。

    ■出際にカウンターを当てる


    ●前足のハイキックが決まりやすい




    相手が攻撃をしようと間合いを詰めてくる瞬間のタイミングは前足でのハイキック=上段回し蹴りや上段前蹴りを当てるチャンスです。

    通常、蹴りは威力を増すために「腰を使って撃つ」のが基本となりますが、この場合は相手が威力=質量・体重を持ってきてくれますので、いかに速く正確に当てるかが重要になります。

    カウンターのハイキックの場合、蹴りの基本とは少し離れ、胴体からではなくつま先から初動して素早く当てるのが大切です。もちろん、熟練者の場合、インパクトの瞬間に自然と腰を使って威力を増す動きになります。

    また、試合終了間際でこちらがポイントで有利な状況では、時に相手は捨て身で前に出てくる場合があります。

    このような状況では、相手はより大きな隙を見せますので、より威力の高い後ろ足のハイキック(回し蹴り・前蹴り)をカウンターで当てるのも一つの選択肢です。もちろん、この場合もスピード重視の蹴りを撃つべきです。

    ■引き際に追撃を当てる


    ●距離が伸びる蹴り方をする




    攻防のなかで、相手が後ろに下がる瞬間は追撃を当てるチャンスです。

    このような状況では、回し蹴り・前蹴り・かかと落としなどが当たりやすくなります。ただし、相手は下がっているので、蹴りが伸びる撃ち方が必要となります。



    蹴りを伸ばすためには上図のような「軸足の返し」が不可欠になります。とくに前蹴りやかかと落としでは難しく練習が必要です。また、回し蹴りの場合は、返した軸足をスライドさせてさらに距離を伸ばすことも可能ですが、かなりの反復訓練が必要となります。

    ■打ち合いの最中に変化蹴りを当てる


    ●おとりを撒いておくのがポイント






    打ち合いの最中には、軌道が変化する蹴りや拳撃と見せかけた回転蹴り・外回し蹴りなどが当たりやすくなります。

    変化回し蹴りであれば、事前にレバーを何発か蹴っておき、同じ中段軌道から跳ね上がるハイキックが有効です。

    また、回転蹴りや外回し蹴りでは、事前に拳撃を何発か撃っておき、同じモーションから撃つハイキックが有効です。



    ここまで解説してきた3つの隙に対するハイキックの蹴り方を実際に行ったのが、こちらのハヤテの試合です。

    ■ハイキックの戦術的な使い方


    ●腹部に防御意識を集中させてからのハイキックが有効




    ハイキックの戦術的な使い方として非常に有効なのが、試合序盤でミドルキックを多く繰り出し、相手の意識を腹部防御に集中させておいてから、高得点またはKOが狙えるハイキックにつなげる戦術です。

    動画は、高校生当時の息子のスパーリングの様子です。とにかく序盤にミドルを集中し、相手のガードが下がった段階でハイキックを決めにいくというのが常套パターンです。

    もちろん、蹴る足は相手にとってレバーを狙ってくる足=「左ミドルキック」→「左ハイキック」が主体になりますが、右足の蹴りに関しても相手にはポイント防御の意識もありますので有効です。

    ●ミドルキック軌道から変化するハイキック




    上記のミドルキック集中からハイキックを決める場合に、とても有効なのが「ミドルキックの軌道から跳ね上がる変化ハイキック」です。動画は、自宅ジムで実戦的な変化ハイキックの流れを練習しているものです。

    距離をとった戦い方の練習として、ミドルキックは回し蹴りではなく横蹴りになっていますが、中段ミドル軌道から膝下が跳ね上がって上段ハイキックに変化している様子がおわかりいただけると思います。



    こちらの動画は、ミドルキック軌道からの変化ハイキックをスローで練習している様子です。変化ハイキックのなかでも効き足ではない左変化ハイキックは非常に難易度の高い技ですが、実際の試合で決めるためには、スローで確実に動作ができるくらいになるような反復練習が必須です。

    ●試合での変化左ハイキック



    ※動画にはKOシーンが含まれます。

    最後にご紹介する動画は、息子が高校生のJOC全日本ジュニア選手権に臨むために「変化左ハイキック」および「変化左上段蹴込み」を反復練習する様子と、実際に全日本ジュニア準決勝の試合動画です。

    ■ハイキックを蹴るための鍛え方


    ●股関節柔軟と股関節周辺インナーマッスルを鍛えるのが重要


    ハイキックを強く速く蹴るために必要なフィジカルな条件は二つです。

    まず、無理なく脚を上げるために股関節の前後・左右・捻り方向全ての柔軟が必要不可欠です。その方法は下記の記事で詳しく解説しています。

    【股関節ストレッチの方法】腸腰筋と内転筋の柔軟性の高め方

    蹴りの筋肉=大腿部の筋肉と思われがちですが、大腿部の筋肉群は膝関節の屈曲と伸展に作用する筋肉です。蹴るために必要な筋肉は、脚自体を上げる股関節周辺インナーマッスルです。詳しくは以下の記事をご参照ください。

    【キック力を上げる自宅筋トレ】腸腰筋(大腰筋)・臀筋群と足の筋肉の作用と鍛え方を徹底解説

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    ■執筆者:G.Kamioka
    ・日本アームレスリング連盟審判長
    ・二見トレーニングクラブ代表
    ・生物学博物館学芸員
    ・戦績
    1997三重県75kg級優勝
    2000三重県85kg級優勝
    2006全日本社会人選手権85kg超級2位
    2007アジア選手権85kg級5位
    2011全日本マスターズ80kg超級2位
    2011アジアマスターズ90kg級3位
    2014全日本マスターズ90kg級3位

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    ■H.Kamioka
    ・戦績
    2009愛知県選手権優勝
    2009JAPAN OPEN国際優勝
    2009JOC全日本ジュニア3位
    2010JAPAN OPEN国際優勝
    2010東日本選手権優勝
    2011JAPAN OPEN国際2位
    2011KOREA OPEN国際3位
    2012JAPAN CUP選手権2位
    2012JAPAN OPEN国際優勝
    2012JOC全日本ジュニア3位
    2013JAPAN OPEN国際優勝
    2013愛知県選手権優勝
    2013JOC強化事業日韓戦1RKO勝利
    2014愛知県選手権優勝
    2014全日本選手権東日本地区大会3位
    2015日本橋OPEN一般上級準優勝
    2015愛知県選手権優勝
    2015青龍会OPEN一般上級優勝
    2015JOC全日本ジュニア準優勝
    2016愛知県選手権優勝
    2016JOC全日本ジュニア3位